挨拶
学校法人金蘭千里学園
理事長・学園長
辻本 賢

その生徒の「人生の一翼を担う」という“覚悟”
いつも見てくれる教師がいる――「頼っていい相手がいるんだ」という安心感で相手を包み、生徒の「第二のホーム」になりたい。これが当校のありかたです。
私の部屋に話をしに来る生徒がときどきいます。私はきちんと向かい合って、生徒とおしゃべりを始めます。その間、電話が鳴っても、ノックがあっても、私は席を外しません。
生徒が自らの意思で、扉を押す―とても勇気のいることです。
当然、私も一生懸命、話に耳を傾けます。その時、私にとって一番大切なのは、目の前の生徒なのです。
教える立場にあるからといって、私が偉いわけではありません。「誠意」と「思いやり」を持って生徒に接し、人との向き合い方を私易経に由来する「金蘭」の校名は、仲間との切磋琢磨が成長に欠かせないことを謳っています。
教育の本質は「環境」です。多様な可能性を有する若者たちが、どのような人物に囲まれて生活するか。これは教育の成否をもっとも大きく左右する要素と言えます。とりわけ机を並べて同じ時間を分かち合う仲間の存在は、生徒たちの日々の生活に特に大きく影響するものと言えるでしょう。
20分テストで「勉強するのが当然」という文化が築かれている本校では、一生懸命勉強して冷やかされることはまずありません。ストレートな向上心を素直に讃えあえる環境を仲間同士で作り上げる。この揺るがぬ伝統は、金蘭千里のもっとも誇るべき点の一つです。
「聴いてよく分かる授業」だけならば、インターネット上のコンテンツとして無数に享受することが可能な世界となりました。それでも自身が示すことが大切な教育です。
一人ひとりと顔を合わせ、真っすぐ向き合って、一生涯の宝となる人間性の成長を目指します。 本校の教師には、「生徒を変える力」があります。
しかし、それには「良くも悪くも」という但し書きがつくことを、私たちは忘れてはなりません。勉強が苦手な生徒に対して、ただ「もっとやれ」と言ってもその克服は難しい、むしろ、生徒を追い込んでしまう危険もあるのです。
私は常々、「やりたいことを仕事にしなさい」と生徒に言います。そして「やりたいことを仕事にするためには、どうすればいいのか」を一緒に考えます。
その手段のひとつが、勉強であり、身体を鍛えることであり、そして、五感を研ぎ澄ませることなのだということを、生徒自身に感じてもらいたいと思っています。
私達は一人の生徒が「本当にやりたいこと」へたどり着けるように道筋を示し、全力でサポートしていきます。10年後、20年後、生徒が夢の実りを報告に来てくれることが、教師にとって何よりの喜びです。
金蘭千里中学校・高等学校
学校長
大中 章

「変わらず守るべきもの」
「時代のニーズに合わせて変えていくもの」
があると感じています。
金蘭千里は、豊かな人間性と学力を鍛える「道場」としての伝統のもと、教師が生徒一人一人と向き合い、きめ細かな指導を行うことにより学力向上に努めてきました。1クラス約30人という小規模な編成は、教師と生徒がより深い絆を結ぶことができ、本校で過ごす6年間だけでなく、大学卒業後の将来まで見据えた対応をすることができます。
生徒と向き合う「Face to Face」の教育を重視しているため、本校では伝統的に校長自ら授業も受け持ち、生徒のありのままの姿に接しています。また、毎朝校門の前に立って登校してくる生徒と挨拶を交わすのも、なるべく生徒に近い存在でありたいという思いからです。
本校の教育の要でもある毎朝の「20分テスト」は、こまめに理解度を把握できるだけでなく、毎日学習する習慣も身につくため、着実に学力を伸ばす原動力になっています。日々のコツコツとした努力が確実に結果を生み出すことは、創立以来60年以上にわたる本校の実績が証明しており、これからも続いていく伝統です。
金蘭千里高等学校の卒業生でもある私は、母校に対する愛着も強く、自分の後輩にあたる生徒一人一人の成長を心より願っています。卒業生初の教員である私は、2008年に教頭、2018年に校長に就任し、「変わらず守るべきもの」と「時代のニーズに合わせて変えていくもの」があると感じています。創立50周年改革として、クラブ活動や学校行事を増やして活発化させたことで、生徒の活躍の場は大いに広がり、主体性やコミュニケーション能力も向上しました。大きな改革でしたので生徒の学校生活は大きく変わり、満足度も高まったと思います。この度迎えた創立60周年では、さらなる多様性の時代に調和しながら、個別性、自律性、社会性を磨く教育を進めて参ります。具体的には、2024年からアダプティブラーニング(個別最適化学習)、新しい生活指導方針である金蘭千里五則、ウィンターコースの選択制を導入、2025年からは探究活動を導入し、生徒の問題解決能力や主体的に考える力の育成に取り組んでいます。私が理想とする「理性と情熱、自信と謙虚さ」を持った人物を育てていくために、私を含む教師陣自らが自身の人間力にさらに磨きをかけ、成長していく必要も感じています。現状に甘んじることなく精進したいと思います。
金蘭千里中学校・高等学校
教頭
大園 恭之

金蘭千里が、仲間とともに一生ものの
「学ぶ力」を身につける場となるよう、
尽くしてゆきたい……
易経に由来する「金蘭」の校名は、仲間との切磋琢磨が成長に欠かせないことを謳っています。
教育の本質は「環境」です。多様な可能性を有する若者たちが、どのような人物に囲まれて生活するか。これは教育の成否をもっとも大きく左右する要素と言えます。とりわけ机を並べて同じ時間を分かち合う仲間の存在は、生徒たちの日々の生活に特に大きく影響するものと言えるでしょう。
20分テストで「勉強するのが当然」という文化が築かれている本校では、一生懸命勉強して冷やかされることはまずありません。ストレートな向上心を素直に讃えあえる環境を仲間同士で作り上げる。この揺るがぬ伝統は、金蘭千里のもっとも誇るべき点の一つです。
「聴いてよく分かる授業」だけならば、インターネット上のコンテンツとして無数に享受することが可能な世界となりました。それでも毎日足を運んで、学校というリアルの場所に集う意義とは何なのか。その大きな問いに対する本質的な答えが、金蘭千里にはあります。
変化の激しい時代にあって、役立つと持て囃されたものがすぐ忘れ去られるようにもなっています。結果、私たちは新しいことを学び続けるように強く宿命づけられました。その中で金蘭千里が、仲間とともに一生ものの「学ぶ力」を身につける場となるよう、尽くしてゆきたいと考えています。