教員
教員インタビュー
化学
中川貴文

化学担当。金蘭千里の42期生(卒業生)。趣味はゲームとテニス。高校時代はテニス部の前身の愛好会に所属。テニス部の顧問になったことをきっかけに週1でスクールに通う。科学部の主顧問も務め、学校説明会の体験タイムを担当している。休み時間は多くの生徒に囲まれ、勉強からプライベートなことまで様々な相談を受ける「駆け込み寺」。計画的に準備する性格で、文化祭の教員ダンスの初練習時には「すでに振りが完璧だった」と教員間の語り草に。
金蘭千里在学中、高1時の進路希望調査で「教師になりたい」と書きました。ただ、当時から「教師になりたい」というより、「ここ(金蘭千里)に戻ってきたい」という気持ちが大きく、その思いは就職活動時まで持ち続けていました。そして大学院卒業後、金蘭千里に教師として戻ってきました。
私の在学時は今より勉強一色な学校だったのですが、学校生活がとにかく楽しかったんです。学校の空気感、環境が大好きでした。いい友達がたくさんいたのもよかったのですが、やはり先生がよかったです。私には担任の先生との忘れられないエピソードがあります。翌日、英語の20分テストがあるのに、私が英語のノートを学校に忘れてしまい困っていたところ、担任の先生がそのことに気づいて電話してくださったんです。たまたま同じ電車の沿線だったこともあり、わざわざ電車を一回降りて、ホームでノートだけを手渡してくださって…。そんなあったかい雰囲気が当時からこの学校にはありました。私は分からないところがあると、とにかく先生に質問していました。当時私が質問攻めにした数学の先生は、現在同僚となっており、感慨深いです。
いざ自分が教師になってみて痛感したのは、「教えることの難しさ」です。100%伝えたつもりでも半分伝わっていたらいい方だと実感することが多いです。なので、教え方については日々工夫しています。
私の専門である化学は実学なので、実際のものを触ったり、実験をしたり、五感を働かせて感じる部分に面白味があります。ですが、もちろん、大学受験のためには座学も必要です。入職当時は座学に重きを置きがちでしたが、退職された先輩先生から様々な実験を教わり、「なるべく実験」というその先生の授業スタイルを受け継いでおり、生徒も楽しそうにしてくれています。
座学の授業にはオリジナルプリントを用いています。3年間持ち上がりの今3周目ですが、1周目より2周目、3周目と改訂を重ねています。
「先生のおかげで化学が好きになった」という声を聞いたり、化学系の進路を選択する生徒がいたり、化学の教師になった卒業生がいたり。そういう時はやはり教師としてはうれしいです。
また、化学に限らず、生徒には興味のあること、面白いと思えることを学校生活の中でひとつでも見つけてもらいたいと思っています。私の在学時には金蘭千里には文化祭がなかったのですが、今は生徒達が文化祭に取り組んでいます。クラスで協力してひとつの出し物をやり切った時の一体感や、完成までのプロセスでもめたことも含めての達成感などを感じている様子を、私は一歩引いた場所からまぶしく見守っています。生徒には能動的であって欲しいと思うからこその「見守り」です。
教師として10年目となり、節目を迎えますが、よりよい教え方の追究に終わりはないと実感しています。私の教師人生はまだまだ続きますが、「唯一無二の教師」でありたいと思っています。金蘭千里の素敵な先生方を参考にしながら、私は自分なりの色も出していきたいと思っています。今の私は生徒にとって「話しやすい先生」だと自覚していますが、「厳しい先生」「規律を重視する」先生、いろんな先生がいる学校の方が、生徒にとってはよい環境で、人生のロールモデルを探す場所にもなりえると思っていて、金蘭千里はそんな環境なのじゃないかと思います。