創立50周年 記念式典・記念祝賀会|金蘭千里中学校・高等学校

金蘭千里中学校・高等学校

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創立50周年 記念式典・記念祝賀会

金蘭千里中学校・高等学校は、1965年に千里の地に創立され、
以来50年間で7800余名の卒業生を輩出してきました。

その歩みを祝うべく、2015年11月20日、
本校にて創立50周年記念式典と祝賀会を挙行しました。

当日はご来賓・教職員約300名と在校生1000名が一堂に会し、
50周年を無事に迎えられたことを祝いました。

式次第

祝賀会 式次第
式典 式次第
祝賀会 式次第

式辞

辻元賢
学校法人金蘭千里学園 理事長・学校長 辻元賢

金蘭千里高等学校、中学校創立50周年式辞

校舎の南、大きく育った楓が黄色に、赤に色づきはじめ、風に誘われた落ち葉が、芝生を見事に錦に織り上げています。

本日、金蘭千里高等学校・中学校創立50周年記念式典を挙行するにあたり、卒業生、男子4,677人、女子3,166人、合計7,843人を送り出しましたことに、深い感動を覚え、心から感謝いたしております。平素は、大阪府知事様はじめ、ご来賓の皆様には、本校教育にご理解とご尽力をいただき、また、本日は、お忙しいなかにも係わりませず、まげてご臨席を賜りました。高所からではございますが、衷心より厚くお礼を申し上げます。有難うございます。

昭和40年(1965年)、金蘭会学園創立60周年記念事業として、男女共学、中高一貫、30人学級、中・高合わせて、900人からなる小規模校、金蘭千里高等学校、中学校が、世の注目を浴びて、千里の地に誕生しました。

佐藤一男初代校長先生の一文に目を通しますと、「現在の青少年を見ますといかにもひ弱で神経質であります」と嘆かれ、青少年を如何に鍛えるかという視点から、中等教育の在り方について、一つの解答を出されました。それは、「師を仰いで、師の感化を受ける私塾、自ら求めて心身を鍛える道場のような雰囲気が漂う学校、スポーツを楽しみ、スポーツマン・シップを涵養する学校、自然から学ぶことを大切にする学校を創設する」ことでありました。そのための相応しい、理想的な土地探しに日々奔走されていましたが、昭和39年(1964年)に、大阪府から「優れた企画と実践を目指し、特異な教育を行なう私学の中学・高校なら、千里ニュータウン開発地分譲を考慮する」とのご理解ある回答を頂きました。かくして、金蘭千里高等学校、中学校が誕生しました。

二代目校長竹内鐡二先生が、佐藤一男校長先生の理念を、明確化し、具体化し、「塾(師の資質の向上)・道場(弟子の学習意欲)」・「スポーツをする(校技男子サッカー、女子バレーボール)」・「自然に親しむ(野外活動、徒歩訓練)」を建学の精神として、今日の金蘭千里の教育の枠組みを構築されました。爾来、上村義一校長先生、宇野正男校長先生が引き継がれ、明確な教育方針に基づく、人間を鍛え、育てる学校として、北摂に金蘭千里ありとの有り難い評価を得ました。それは、卒業生や在校生の誇るべき「心の才能である素直さ」、保護者のご理解とご支援、教員の努力が実を結んだものと喜んでいます。

今日、喫緊の教育的課題として、学力の低下、規範意識の希薄化、自己統制力の未熟さが上げられますが、本校の建学の精神は、今、なお、色あせず、世直し的意味においても青少年の教育に必要欠くべからざる理念であると確信しています。

平成17年(2005年)本校創立40周年、金蘭会学園の創立100周年を機に、金蘭会学園は、金蘭会中学校、高等学校、千里金蘭大学の中・高・大連携により、女子中等教育、高等教育を一層充実させることによって、また、金蘭千里高等学校、中学校は、大学進学を志す男女共学の中等教育の一層伸長させることによって、それぞれが、社会的使命を全うすることを決意しました。その決意とは、創立40年にして、金蘭千里学園が金蘭会学園から分離・独立し、独自に金蘭千里高等学校、中学校を運営、管理することでありました。同時に新校舎が竣工しました。同窓会が尚友会として独立しました。新生金蘭千里は、ハイクオリティ、ハイレベルの教育の提供に心を配り、いろいろな視点から改革を進める道に踏み出しました。

よい中学校・よい高等学校に入り、よい大学に進み、よい会社に就職すれば、よい生活が約束されるという神話は完全に崩壊しています。どの大学を出たかでなく、何ができるかが問われる時代になっています。私どもは、生徒が志高く、しっかりと学習し、素直に人格を高め、社会に貢献できる生き方を選択することができる「生きる力」、すなわち、「自ら問題を発見して、情報を収集し、処理して、問題解決を図る力」の育成と人間環境の構築に努めることを宣言しました。

それから、10年、本年、平成27年(2015年)、創立50周年を迎えることができました。私どもは、昨年度をこれまでの50年を振り返り、これからの50年を展望し、「伝統と革新」をスローガンに、慎重に検討して、大胆に実施する大切な一年目と位置付けました。
ある人曰く、「我々は、伝統と革新と言うと、二項対立として捉えがちだが、両者は複雑にして密接不可分な関係にある。伝統の中に革新があり、革新の中に伝統がある。」
その意味で、今後、実施される諸改革は、本校教育の中核である授業の枠組みの中で位置付けられ、精選され、洗練されているものでなければなりません。学習意欲を削ぐような、安易に流れるものでなく、負荷をかけることを重視するものでなければならないと考えます。これからの50年は、今まで以上に目の前の生徒を大切にする人間環境を構築する必要があると考えます。

生徒を中心に保護者と教員が向き合う家庭の教育力と学校の教育力、卒業生が金蘭千里で得た文化、現在得つつある文化を在校生に伝える卒業生の教育力、コミュニティの持つ地域の教育力、これまでに御縁を頂いた方々、今後御縁を頂くであろう皆さまの教育力に感謝し、活性化することにより目の前にいる生徒の能力を引き出し、生きる力に高める学校であり続けることをお誓いしますと共に、皆様方には、引き続き本校教育に御理解と御支援をお願いしまして、創立50周年記念式典の式辞とします。

式典・祝賀会の様子

記念事業費・記念寄付金贈呈

記念事業費・記念寄付金贈呈

感謝状贈呈

感謝状贈呈

吹奏楽部ミニコンサート

吹奏楽部演奏

鏡開き

鏡開き

50周年記念誌

50周年記念誌

『創立50周年記念誌』を制作しました。創立からの五十年の歩みを振り返った「これまで」、現在の様子と五十周年改革から今後の姿を描き出す「これから」の二章で構成されています。

50周年記念誌 50周年記念誌 50周年記念誌

50周年関連サイト

金蘭千里50式 金蘭千里に関する50×6日間のリレーブログ

現役生徒、卒業生、教職員が、6つのテーマで50ずつの記事を執筆しているブログです。記事の一部を、『50周年記念誌』に「卒業生の声」「生徒の声」として掲載しました。

金蘭千里学園50周年改革サイト

金蘭千里50周年改革の内容を紹介するWebサイトです。改革の解説の一部を、『50周年記念誌』に掲載しました。